どくだみの花が満開です。
この季節いつも思い出すのですが、数年前に鼻がきかなくなる副鼻腔炎に苦しみ、生薬の会社につとめる友人に、相談すると「どくだみの柔らかい葉をもんでまるめて鼻のなかにつっこめ」と。
冗談でしょ?と思ったけどわらにもすがるおもいだったから、ちょうどこんな時期でどくだみだらけだったのですぐにとってきて、鼻の中につっこんだら!
どくだみのどくとくの香りをかんじることができて、そのあと鼻水がでて鼻をかみ、すこし嗅覚がもどりはじめたのでした。このとき、どんなにどくだみに感謝したことか!
だからこの季節、どくだみの花が満開になるとありがたや、とおもいだすわけです。
普段は雑草としてむしられちゃうようなかんじだけどどくだみのもつ力ってすごいです。
どくだみ(fish mint, fish herb, fishwort)Houttuynia cordata
生薬として、開花期の地上部を乾燥させたものは生薬名十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされ、日本薬局方にも収録されている。十薬の煎液には利尿作用、高血圧、動脈硬化の予防作用などがある。なお臭気はほとんど無い。 また、湿疹、かぶれなどには、生葉をすり潰したものを貼り付けるとよい。
漢方では解毒剤として用いられ、魚腥草桔梗湯(ぎょせいそうききょうとう)、五物解毒散(ごもつげどくさん)などに処方される。しかし、ドクダミ(魚腥草、十薬)は単独で用いることが多く、漢方方剤として他の生薬とともに用いることはあまりない