高校のとき受験科目で地理をとったのは、世界中を旅しているような気分が楽しかったから。地図帳を広げて山脈や海溝を調べたり、国境の川の名前を覚えたり。
本当に楽しかった。そのなかで、スペインはバルセロナにずーーーっと作り続けている教会があって、その名前はサグラダ・ファミリアといいますと習った。そして先生はへんちくりんな絵を書いた。星4つの塔の絵。
私はいったいどんなところなのだろうと妄想した。そして、この写真からもわかるように、茶色っぽいたてものなのかな、と思った。
By C messier - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link
とくにすごくここに行きたくて・・・というわけでもなかったのだけど、なりゆきじょう、24才のときに、バルセロナを通過してフランスに渡るという道をとおることになり、バルセロナに一泊した。
そこでせっかくだからいってみようと思って訪ねた。20年以上も前の話。
で、上にのぼれるというので登った。エレベーターで。
そして小さな窓から外をみたら、そこはキラキラとしていてガラスがきれいにはめこまれていて、夕方の太陽があたっていて、ああ、茶色いたてものじゃなくて、近くでみたらガラスがこんなにきれいなのかとびっくりした。
夕方だったので観光客もだんだんすくなくなってきていて、私は最上階にいたのでそろそろ戻ろうかとエレベーターにのろうとしたら・・・もうあたりには誰もいない。私一人。そしてエレベーターが止まってる・・・え?もう閉館だから止まったの?
よくわからない。しかたないから階段で下まで降りた。
で、一番したまでいったら、黒い門が施錠されていてでられない。まじか!
誰かいるでしょ! 誰かあけて~私まだここにいるし!!
誰もおらん・・・
もしかしてエレベーターうごくのかも、人の声聞こえるし? と思ってもういっかい上にいく。(結構たいへんですよ。地上何階なんだあれ?)
上にいっても誰もいないしエレベーターも止まってる。
は~私今晩ここに泊まるんだ。何か食べるものあるかしら? バックをたしかめるとKitKat1つはいってた。よしチョコレートあれば大丈夫だ。
と、わりと本気で思った。夏だったし、寒くないし。
でも、もういっかいチャレンジしたほうがいいかな~外でるための。
今は夕方で光がはいるから怖くないけど夜になったら怖いかもしれないし。
そんなことを思ってもういっかい下に降りていった。階段で。
そしたら今度は出られたのです。
がっかりするやらホッとするやら。
(ってか、どうして?というのは20年すぎても謎です)
ただ、あいていたの。ドアが。
いろいろ私の思い違いなのか妄想なのか。だけどKitKat調べたのははっきり覚えている。
翌日はカルカッソンヌまでバスでいくという前日の日のことでした。